3年弱も海外に住んでいると、差別について、たまに考えるけども深く考えたことなんてなかったから、言語化してみたくダラダラと書いてみる。
ところで、大学の語学テストがおわり(もう半年も前)テストが終わった。
一応、ドイツ語C1に到達したことをツイートしておきます。 pic.twitter.com/vgu0w92F07
— ゆーや (@coyuuyaoyuya) 2019年7月24日
合格。この証明書にすごく時間がかかった。
所詮、言語。されど言語。
あんな紙切れディスカッションになれば何の意味も持たないのに。
羽をのばそうと、ヨーロッパ系の友達と行ったナイトクラブ。そんな夜遊びはすることは多くないから楽しみにしてた。7人で行ったのに、アジア系の僕だけはクラブに入れない。隣のグループの黒人の女の子たちも入れなかった。そんなことがあっていいものかと、何回も何回も抗議したけど、ゴリゴリのドアマンは「今日はダメ」の一点張り。僕のせいで雰囲気を壊すまいと、「今日、乗り気じゃなかったからもう帰る」と言った日もあった。
サッカーの試合では、相手サポーターに茶化されることもあった。電車に乗ってれば「ニーハオ」と挨拶されることはあるが、別にイライラしない。
はっきり言えば、
偏見や差別はないわけではない。
でも、アジア系に対する風当たりはそんなに強くない。
数年前から難民を受け入れたドイツ。『そこ』への風当たりは強いなと、個人的に思う。
いつだって、中央駅で警察が身分証明書をチェックしてるのは、服がボロボロだったり、ドイツ語を話してないアフリカ系の人達だから。ちなみに、僕自身はまだ、一度も警察と会話すらしたことがない。
ドイツの都市(僕が住むケルン)にはほんとにたくさんの「外国人」がいる。もちろん、僕もその一人だ。EU加盟国の人はビザなしで滞在できるし、選挙権も与えられる。陸続きのヨーロッパでは隣の国(オランダ、ベルギーなど)にも2時間弱でバスや電車で行ける。
いろんな人種が混ざり合い発展している。インドのカレー屋。日本の寿司屋、ラーメン屋。トルコのケバブ屋。イタリアのピザ、エスプレッソ屋。電車に乗っていればたくさんの国の店を見ることができる。
もちろん、電車の中で話されている言語も多様だ。ドイツの電車は携帯電話での通話オッケー。犬オッケー。自転車オッケーなのだ。
ドイツ語はもちろんのこと、英語、中国語、トルコ語、、、、あげるときりがないくらいの言語が飛び交っている。しかも、電車内は、静かにするという文化もあまりないので、結構うるさい。そして、終いには、サッカーのサポーターが歌い出したりする。
でも、集団より個人が尊重されているが故の文化がとても好きで、何だかんだこの国が好きなんだ。
そして、居心地が良くなって、脳が停止してしまう。
そして、たまに深く考える。
もちろん、差別的なものはたまにあるし、嫌な気持ちになるけど、それが嫌なら日本で暮らせばいいだけの話だし、滅多なことがない限りは言い返さない(し、中指も立てない。)
自分の国を、よそ者に好き勝手されて、いい気持ちになる国民はいないだろうから。
でも、一人のドイツで暮らす日本人として、差別されることよりも、心の中で他の人たちを差別している自分に気づいたときには驚いた。
英国に住んでたと言うと「アジア人差別とかされたりしなかった?」と聞かれることがある。それはね、あんまりブログとかで書いてないけど、やっぱりあった。でも想像していたよりずっと少なかったよ。それよりずっと驚いたことがあって、それは自分が「差別する側」だったことです。
— たぬ£ポンド (@tan_uk_ijiru) 2019年8月3日
このツイッターで引用させていただいた方もおっしゃっているのだが、自分が差別している側に気付く。そんなことを考えたことがなかったから、さすがに3日間くらい凹み、反省した。
イスラム教の人たちを最初は怖い人たちだと思っていたけど、話してみるとむしろ一番優しい人たちだ。
ゲイの人たちは宗教上の理由とかで迫害されている人がいるから、人一倍優しい。
自分で見て聞いて、考えて出した答えしか当てにならない。
優しさとは、相手の痛みを感じることなのだと。
結局、人間はドブネズミは汚えと思うけど、ハムスターは飼う。
カブトムシは子供のヒーローだけど、ゴキブリは人類の敵。
ザリガニは食えないけど、伊勢エビは食べるっぽい。
もっと言うなら、資本主義の国は発展途上国は貧困で可哀想で、先進国は裕福で幸せだと思っているみたいだ。
アフリカのトーゴという国出身の友達がこう言ってた。
今持っているもので、だいたいの幸せが作れると。
それが幸せだと感じることができるか、どうかだ。
差別もなくならないし、幸せの価値観も人それぞれ違う。
人に迷惑がかからない程度に自分のベストを尽くせばいいんじゃないの?
おしまい
ps:1年間サボっていたのに最近、はてなブログのスターが1日一個くらいつくのですが、誰かどこかで拡散してくれました?そんなこんなで、この記事を書くに至りました。いつも応援ありがとうございます。