日記よりのブログ

Duは何しにドイツへ

Duはドイツ語のYouです。

幸運とは、準備が機会に出会うことである

 

キックボクシングを始めて、1年9ヶ月。

初めた理由は普通の筋トレに飽きて、何かスポーツをやりたいなと思い、家の近くにキックボクシングジムがあったから入会してみただけだった。

 

2024/03月。この1ヶ月に4試合行った。

今月は3勝1敗。

 

通算成績は6勝2敗になった。

 

格闘技の年間試合スケジュールは平均で4試合ぐらいと言われています。

3ヶ月に1回のペースが平均ですね。

4回って他のスポーツから見たらめちゃくちゃ少ないですよね。

でも、もちろん理由があるのです。理由はお分かりの通り。

 

ほぼ100%で怪我をするから!

もちろんそれだけじゃなくてこいつが結構重要なんです。


それは『減量』です。

キックボクサーは基本的に試合の前に自身の体重の1割以上を減量して落とします。それもかなりの短期間で落とします。

この減量がかなり体に負荷を与えます。怪我と減量、両方から回復を図る訳ですね。

 

平均年間、試合スケジュールを1ヶ月でやってみた(笑)

少しだけ、無茶をした。

減量とトレーニングによるメンタルと体重の乱高下。
でも、おれがやると決めたから、やる。


普通のサラリーマンは趣味でリングに上がらないし、タイにも合宿にいかない。

 

coyuuyao.hatenablog.com

 

普通のキックボクサーは1ヶ月に4回もリングに上がらない。
誰もやらないことだからこそ、やる。

 

どれを選択しても、あとで後悔するんだから、今しかできないことを優先的にやるのがベター。正しい選択をするのではなく、行動してその選択を正解にする。

20代は精神と身体を鍛え、30代に備えようと決めた。

誰もやらないからこそ、そこに宝が落ちてる。

 

そうしていると、こんな質問をよくもらう。


何、目指してるの?


→別に何も目指してない。プロのキックボクサーも目指してない。

全てにおいて昨日よりも、一歩だけ前進。これだけ。

 


田中太郎さん著書の「自分の中に毒を持て」にはこうある。

 

ただの「お遊び」では駄目なのだ。全生命、全存在を賭けて、真剣に、猛烈に遊ぶのでなければ、生命は燃えあがらない。いのちがけの「遊び」と、甘えた「お遊び」とは、まったく違うのである。


そういうこと。この経験がおれの血肉になる。

この経験が普段の生活にも生きてくる。

本職の営業プレゼンでは緊張しなくなるし、夜道を歩いていても、もう怖くない。

 

 

正直、リングに上がるのは恐い。

 

試合の1ヶ月前からどんどんトレーニングがハードになる。身体が悲鳴をあげる。

3週間前くらいから少しずつ減量が始まる。トレーニング強度が上がり、減量により栄養が少しずつ落ちる。イライラしてくるが、ここを無の境地で乗り越える。

 

ここで再度確認だが、8時間ふつうのサラリーマンをして、仕事後にジムで3hほどトレーニングをする。練習前にアップで5kmジョギングをし、縄跳び、シャドー、サンドバック、ミット打ち。。。身体が勝手に動くように刷り込んでいく。

 

3-2週間前は、ほぼ地獄。

仕事のオフィスワーク中に体を休めて、ジムでは頭を休ませる。

分割して休ませれば、なんとかなることに気づいた。

 

1週間前になると、調整が始まり、身体の疲労感を抜いていく。練習量が落ち、コンディションと体重を整えていく。

 

この辺から、正式にマッチメイクが確定になり、対戦相手の情報などが入ってくる。そして、緊張してくる。心配になり、寝れなくなってくる。

 

 

そして、試合当日。

試合を待っている時間が一番緊張する。あそこが9合目。ただ、それを乗り越えると山頂。試合に勝っても負けても、次の山のために、下山する。後は下り坂。

 

 

あんな恐怖感は他のどこでも味合うことができない。

今までで一番、心臓が口から出てきそうになる。

 

ただ恐怖に対面すると、日常に感謝できる。
平和ボケしているんだと気付かされ、すべてに感謝することができる。

あの世に持っていけないモノに執着が失せる。


減量がない生活、グラム単位で計って飲食をしなくていいときに、少しニヤける。

 


ぼーっと、SNSを見てると1時間はあっという間に流れるが、試合の準備期間は永遠に感じられるほど長い。

つまり、主観的な寿命を延ばす方法は、苦痛に満ちた時間を過ごすことだと結論付けられる。

 

 

試合後は必ず、成長した自分がいる。犠牲を払う価値がある。


再度、田中太郎さんの著書の「自分の中に毒を持て」から引用したい。

 


人間にとって成功とはいったい何だろう。結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したかどうか、ではないだろうか。

 

 

結果なんて、正直どうでもいい。

大切なのは相手に勝つことではなく、自分に負けないことだ。

 

マイキーもそう言ってる。

 


最後に勝った者は、みんな口を揃えてこう言う。

「運が良かった。」と。

 

しかし事実はこうだ。


Luck is what happens when preparation meets opportunity.
「幸運とは、準備が機会に出会うことである」

 

何事も、思いっきりやったらいいよ。

死ぬこと以外かすり傷なんだから。